夜中の2時、3時。
また目を覚まして泣き出した子を、おっぱいで寝かしつける。
その手でスマホを持ち、「この夜間授乳、いつまで続くんだろう」と「卒乳 いつ」を検索している。
そんな夜を過ごしているママは少なくありません。
結論:卒乳の時期に「この月齢でやめるべき」という決まりはありません。
国のガイドでも「乳汁を終了する時期を決めることは難しい」とされています。
夜間授乳は、離乳食が3回になり母乳以外で水分がとれるようになってから、回数を少しずつ減らすやり方が一般的です。
この記事を書いた人:いずっこ編集部(運営:株式会社峰・静岡県熱海市)。
伊豆13市町の子育て窓口を公式ページで確かめながら記事にしています。
医師・助産師ではないため、体の状態の判断は専門職への相談を案内しています。

卒乳はいつ?夜間授乳のやり方の前に知りたい国のガイドの答え
卒乳の時期は、子どもの成長と家庭の事情によって一人ひとり違います。
国の「授乳・離乳の支援ガイド」は、何歳までにやめるという線を引いていません。
だからこそ、周りと比べて焦らなくて大丈夫です。
卒乳とは、子どもが母乳やミルクを飲まなくなり、授乳を終えることです。
親がやめる日を決めて終える場合は「断乳」と呼び分けることもあります。
ガイドに書かれていること
こども家庭庁が掲載している授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)には、乳汁を必要としなくなる時期には個人差が出てくるため、終了の時期を決めることは難しいと書かれています。
あわせて、いつまで続けるのが適切かは、母親などの考えを尊重して支援を進める、という考え方が示されています。
卒乳の時期は「ママ(保護者)と子どもの状況で決めてよいもの」で、正解の月齢があるわけではありません。
「離乳の完了」と卒乳は別のもの
同じガイドでは、離乳の完了を「形のある食べ物をかみつぶせるようになり、栄養の大部分を母乳やミルク以外からとれる状態」とし、時期の目安を生後12か月から18か月頃としています。
ただし、離乳の完了は「母乳やミルクを飲んでいない状態を意味するものではない」とも明記されています。
1歳を過ぎても授乳が続いていること自体は、おかしなことではありません。
| 言葉 | 意味 | 時期の目安(ガイドより) |
|---|---|---|
| 離乳の完了 | 栄養の大部分を食事からとれる状態 | 生後12か月〜18か月頃 |
| 卒乳 | 授乳そのものを終えること | 決まった時期はない(個人差) |
| 夜間断乳 | 夜の授乳だけをやめること | 家庭の事情で決めてよい |
(2026年11月時点。
11月4日に、こども家庭庁のページに掲載されたガイドで確認)
夜間授乳をやめたいと思うのは自然なこと
夜間授乳をやめたいと考える理由は、ママの睡眠不足、仕事復帰、きょうだいの世話、体調など、家庭によってさまざまです。
どの理由も、やめ方を考えるきっかけとして十分です。
「子どものためには続けた方がいいのでは」と迷う人もいます。
けれど、授乳を続けるか終えるかは、子どもの様子と保護者の体と気持ち、両方を見て決めるものです。
寝不足で毎日がつらいなら、夜間授乳をやめることを考えるのは、わがままではありません。
始める前に確かめたいタイミング
一般的には、次のような様子がそろってくると、夜間授乳を減らしやすいと言われます。
– 離乳食を1日3回、ある程度食べられている
– コップやストローで、麦茶や水などの水分がとれる
– 日中は元気に遊び、体重も順調に増えている
– 引っ越しや入園、きょうだいの誕生などの大きな変化と重なっていない
体重の増え方や食事の量に不安があるときは、始める前に市町の保健師や助産師に相談しておくと安心です。
卒乳のメリットと気になる点
夜間授乳をやめるメリットは、まとまって眠れる日が増えることや、授乳以外の方法で寝る習慣がつくことです。
一方で、最初の数日は泣く時間が長くなることがあり、親もつらくなりがちです。
| 気になる点 | よくある様子 | 考え方 |
|---|---|---|
| 寝つき | 最初の数日、泣いて起きる | 一般的には数日〜1週間ほどで落ち着くことが多いと言われるが、ケースによって異なる |
| おっぱいの張り | 急にやめると張って痛むことがある | 回数を少しずつ減らす、痛みやしこりは助産師に相談 |
| 親の気持ち | さみしさ、罪悪感 | 授乳以外のスキンシップで関わりは続けられる |
夜間授乳のやめ方は「少しずつ」が基本
夜間授乳のやめ方は、急にゼロにするより、回数や時間を少しずつ減らす方法が、子どもにもママの体にも負担が少ないとされています。
家庭に合うやり方を選んで大丈夫です。
よく選ばれる3つのやり方
| やり方 | 進め方 | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| 自然卒乳 | 子どもが飲まなくなるのを待つ | 急ぐ理由がなく、夜間授乳がそれほど負担でない |
| 段階的に減らす | 夜の授乳を1回ずつ減らす、授乳時間も短くする | 仕事復帰などで目標の時期がある |
| 夜間だけやめる | 昼の授乳は続け、夜だけやめる | 夜の睡眠を確保したい |
段階的に減らす手順の例
一例として、次のような流れで進める家庭が多いようです。
1. 数日前から「夜はおっぱい、ねんねしようね」と短い言葉で伝える
2. 寝る前の授乳を、絵本や歌、背中をトントンする時間に少しずつ置きかえる
3. 夜中に起きたら、まずは抱っこや声かけ、麦茶で落ち着くか試す
4. 夜中の授乳の回数を、1回減らしたら数日〜1週間ほど様子を見て次を減らす
5. おっぱいの張りが強いときは、楽になる程度に少しだけしぼる
添い乳で寝る習慣がある場合は、まず「寝入りばなの授乳」を別のスキンシップにすることから始めると、取り組みやすいことがあります。
おっぱいに強い痛み・赤み・しこり・熱があるときは、乳腺炎などの可能性もあります。
我慢せず、助産師外来や医療機関に相談してください。
授乳回数を減らすときのおっぱいのトラブルに注意
授乳回数を急に減らすと、おっぱいが張って痛む、しこりができる、といったトラブルが起きることがあります。
1回減らしたら数日は様子を見る、というゆっくりしたペースにするのは、このためです。
赤ちゃんが1歳前後でも、まだ授乳回数が多い時期なら、夜の1回から減らすと体への負担が少なくなります。
母乳育児を続けながら夜だけやめる方法を選ぶ家庭もあり、どのタイミングで何回減らすかは、ママの体の様子を見ながら決めて大丈夫です。
赤ちゃんの成長に合わせて飲む量は自然に変わっていきます。
張りが落ち着かないときは、市町の助産師相談を使ってください。
パパや家族と分担するコツ
夜中の対応をママ以外の家族が引き受けると、子どもが「おっぱいがもらえない」状況に慣れやすいと言われます。
パパがいる家庭では、最初の数日だけでも夜中の抱っこを交代すると、ママの寝不足も軽くなります。
ひとりで夜を乗り切っている家庭もあります。
その場合は、週末など昼間に休める日から始める、日中に一時預かりで少し眠る時間をつくる、といった工夫も選択肢です。
始める前のチェックリスト
夜間授乳をやめる前に、次の項目を見ておくと、始めるタイミングを決めやすくなります。
全部そろっていなくても大丈夫で、目安として使ってください。
| チェック項目 | 見るポイント | そろわないときの目安 |
|---|---|---|
| 食事 | 離乳食が1日3回で、ある程度の量を食べている | 食べる量に不安があれば、栄養士の相談を先に使う |
| 水分 | コップやストローで麦茶や水を飲める | 昼間にコップ飲みの練習から始める |
| 体調 | 熱や下痢がなく、機嫌よく過ごしている | 体調が戻ってから始める |
| 生活の変化 | 入園・引っ越し・きょうだいの誕生と重ならない | 変化が落ち着く1か月後などにずらす |
| 大人の体制 | 最初の数日、夜に交代できる人や昼に休める日がある | 週末や連休から始める |
| ママの体 | おっぱいの張りや痛みに対応できる | 助産師の相談日を先に確かめておく |
いずっこ編集部では、伊豆13市町の公式ページを見て、授乳や離乳食を相談できる窓口がどの市町にもあることを確かめました。
チェック項目で引っかかるものがあれば、その窓口で聞いてから始める方法もあります。
やめたあとの夜の過ごし方
夜間授乳をやめたあと、しばらくは夜中に目を覚ますことがあります。
そのときは、部屋を暗いままにして、短い言葉と抱っこで落ち着かせるのが一般的なやり方です。
明かりをつけたり、遊びに付き合ったりすると、目が覚めてしまうことがあります。
寝る前の流れを毎日同じにすると、子どもが「次は寝る時間」とわかりやすくなると言われます。
例えば、お風呂、歯みがき、絵本1冊、電気を消す、という順番です。
家庭に合う順番で大丈夫なので、続けやすいものを選んでください。
今日できる一歩
今日できることは、「いつ、どのやり方で始めるか」を決めるより先に、子どもの昼間の食事と水分のとり方を1日見てみることです。
離乳食の量や、コップで飲めているかを見ておくと、始める時期の目安になります。
不安な点があれば、そのメモを持って市町の育児相談に行くと、話が早く進みます。
「やめる日」を決めなくても大丈夫です。
まずは夜の授乳を1回、抱っこに置きかえる夜をつくるだけでも一歩です。
伊豆で相談できるところ
伊豆の13市町には、授乳や卒乳、離乳食を保健師・助産師・栄養士に相談できる窓口があります。
住んでいる市町の窓口を使うのが基本で、多くは無料です。
ここでは市町ごとにいくつか紹介します(2026年11月時点。
11月4日に各市町の公式ページで確認)。
熱海市:産後サポート・産後ケア事業
助産師による「おっぱい相談会」(無料)を案内しています。
授乳の悩みを直接相談できます。
熱海市 産後サポート・産後ケア事業
伊東市:母子保健相談(子育て支援課 母子保健係)
保健師や栄養士が、子育てや子どもの健康、食事の相談を受けています。
子育て支援センターへの出張相談会もあります。
伊東市 母子保健相談
三島市:みしまめっこ相談(産前・産後包括相談センター)
助産師がビデオ通話・メール・電話で相談に応じています。
夜間授乳のやめ方のように、家から相談したい内容に向いています。
三島市 みしまめっこ相談
沼津市:沼津市保健センター(母子健康相談)
「計測&相談日」に、身体計測・育児相談・栄養相談・授乳相談ができます。
申し込みはフォームからです。
沼津市 母子健康相談
伊豆市:すくすく相談・お誕生相談
身体計測や離乳食の講義、栄養・保健・歯科の個別相談があります。
対象者には個別に通知が届きます。
伊豆市 すくすく相談・7か月児健康相談・お誕生相談
河津町:育児相談(かわづっこひろば)
身体計測、離乳食・食事相談、育児相談、歯科相談を受けられます。
持ち物は母子健康手帳です。
河津町 育児相談
ほかの市町の窓口は、市町ごとの一覧(/town/)や、子育ての相談先まとめ(/soudan/)から探せます。

よくある質問(FAQ)
卒乳は1歳までにしないといけませんか?
いいえ、1歳までにやめなければならない決まりはありません。
国の授乳・離乳の支援ガイドでも、乳汁を終える時期は個人差があり、決めることは難しいとされています。
夜間授乳をやめると虫歯が防げますか?
虫歯との関係は、歯みがきや食生活なども含めて考える必要があり、授乳だけで決まるものではありません。
気になるときは、市町の歯科相談や1歳6か月児健診で歯科医師・歯科衛生士に聞いてみてください。
夜間断乳中に泣き続けるのがつらいときは?
数日続けてもつらさが強いときは、いったん中断して時期をずらしても大丈夫です。
子どもが体調をくずしているときや、ママ自身が限界に近いときは、無理に続けなくてかまいません。
保育園に入る前に卒乳した方がいいですか?
入園前に必ず卒乳しなければならない、という決まりはありません。
園での授乳やミルクの扱いは園によって違うため、入園前の面談で、日中の飲み物や昼寝の様子を相談しておくと安心です。
ミルクの場合も夜間授乳のやめ方は同じですか?
基本の考え方は同じで、回数を少しずつ減らし、抱っこや声かけに置きかえていく方法が一般的です。
ミルクの量や回数を減らしてよいか迷うときは、市町の保健師や栄養士に、体重の増え方と合わせて見てもらうと判断しやすくなります。
卒乳したらおっぱいはどうすればいいですか?
張って痛いときは、楽になる程度に少しだけしぼる方法が一般的です。
しこりや赤み、熱があるときは、助産師や医療機関に相談してください。
まとめ:卒乳の時期は、家庭ごとに決めていい
卒乳に「この月齢でやめる」という正解はなく、国のガイドも保護者の考えを尊重するとしています。
夜間授乳をやめたいときは、離乳食と水分のとり方を見ながら、1回ずつ減らすのが一般的なやり方です。
ひとりで決めきれないときは、伊豆の各市町の保健師・助産師に相談できます。
体調に関わる心配があるときは、夜間や休日なら静岡こども救急電話相談 #8000(毎日24時間)へ。
命にかかわると感じたときは、迷わず119に電話してください。

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