産後パパ育休を2週間取ろうと決めたのに、給料が減るのが心配で家計の計算が止まってしまう。
ネットで調べると「手取り10割」という言葉も出てきて、結局いくらもらえるのかがわからない。
そんな声は少なくありません。
結論:産後パパ育休の給付金(出生時育児休業給付金)は、休業開始時賃金日額×休んだ日数×67%です。
条件を満たすと出生後休業支援給付金の13%が上乗せされ、合わせて80%になります。
28日休んだ場合の上限は、67%分が310,290円、13%分が60,205円です。
(2026年8月1日以降・2026年11月確認)
この記事を書いた人:いずっこ編集部(伊豆13市町の子育て窓口を確かめている編集部。
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産後パパ育休の給付金はいくらもらえる?
産後パパ育休の給付金は「休業前の賃金の日額×休んだ日数×67%」が基本です。
さらに夫婦ともに14日以上の育休を取るなどの条件を満たすと、13%が上乗せされます。
どちらも雇用保険から出るお金で、上限額があります。
2つの給付金の違い
出生時育児休業給付金とは、産後パパ育休(子の出生後8週間以内・最大28日)を取った雇用保険の加入者に出る給付金のことです。
出生後休業支援給付金とは、2025年4月に始まった上乗せの給付金のことです。
本人と配偶者がそれぞれ14日以上の育休を取ったときなどに出ます。
配偶者が専業主婦(主夫)や自営業の場合など、配偶者の育休が要らないケースもあります。
| 給付金 | 支給率 | 支給日数の上限 | 支給上限額(2026年8月1日以降) |
|---|---|---|---|
| 出生時育児休業給付金 | 67% | 28日 | 310,290円 |
| 出生後休業支援給付金 | 13% | 28日 | 60,205円 |
| 合計 | 80% | 28日 | 370,495円 |
出典:厚生労働省育児休業等給付について、支給限度額の変更のお知らせ(令和8年8月1日から)(2026年11月確認)
上限額は毎年8月1日に見直されます。
2026年7月31日までに休み始めた場合は、67%分の上限が302,223円、13%分が58,640円でした。
「手取り10割」と言われる理由
育休中の給付金には所得税がかかりません。
また、休業中は条件を満たすと健康保険や厚生年金保険の保険料が免除されます。
そのため、額面は80%でも、手取りで見ると休む前とほぼ同じくらいになります。
これが「手取り10割相当」と言われる理由です。
ただし、免除の条件や住民税の扱いで差が出るので、ぴったり10割になるとは限りません。
給付金の計算方法と計算例
給付金は「休業開始時賃金日額×休んだ日数×支給率」で計算します。
休業開始時賃金日額とは、休む前の6か月の賃金を180で割った1日あたりの額のことです。
ボーナスは含みません。
計算例:月給30万円で14日休んだ場合
月給(額面)30万円の人なら、休業開始時賃金日額はおよそ1万円です(30万円×6か月÷180日)。
・出生時育児休業給付金:1万円×14日×67%=93,800円
・出生後休業支援給付金:1万円×14日×13%=18,200円
・合計:112,000円
これは額面の金額で、実際には残業代や手当で賃金日額が変わります。
目安として見てください。
| 月給(額面) | 賃金日額の目安 | 14日休んだとき(80%) | 28日休んだとき(80%) |
|---|---|---|---|
| 20万円 | 約6,667円 | 約74,670円 | 約149,340円 |
| 30万円 | 約10,000円 | 約112,000円 | 約224,000円 |
| 40万円 | 約13,333円 | 約149,330円 | 約298,660円 |
※編集部が上の計算式で出した目安です。
賃金日額の上限は16,540円(2026年8月1日以降)なので、月給が約50万円を超えても給付金は上限で止まります。
休業中に働いたとき
産後パパ育休は、会社と合意すれば休業中に一部働けます。
ただし働いた日数や賃金によって給付金が減ったり、出なくなったりします。
働く予定があるときは、事前に会社とハローワークで確かめてください。
給付金をもらえる条件
給付金をもらうには、雇用保険に入っていて、休業前の2年間に11日以上働いた月が12か月以上あることが基本の条件です。
会社員なら多くの人が当てはまりますが、自営業やフリーランスは雇用保険の対象外です。
主な条件のチェックリスト
・雇用保険に入っている
・休業開始前の2年間に、11日以上働いた月(または80時間以上働いた月)が12か月以上ある
・子の出生後8週間以内に、合計28日以内の産後パパ育休を取る
・有期雇用の場合、契約が一定期間内に終わることが明らかでない
上乗せの出生後休業支援給付金は、さらに「本人が14日以上休む」「配偶者も14日以上休む(配偶者が対象外の場合を除く)」が条件です。
条件を満たしているかわからないときは、会社の人事か、勤務先を担当するハローワークに聞くのが一番確実です。
申請の流れといつ振り込まれるか
申請は勤務先を担当するハローワークへ出しますが、会社がまとめて出すことが多いです。
申請期限は、子の出生日から8週間を経過する日の翌日から、2か月を経過する日の属する月の末日までです。
振り込みは申請後になるので、休業中の生活費は先に準備しておくと安心です。
申請の流れ
1. 会社に産後パパ育休を申し出る(原則2週間前まで)
2. 休業する
3. 会社が受給資格の確認と支給申請をハローワークに出す(本人は申請書のサインや母子健康手帳のコピーを用意)
4. 支給が決まると、本人の口座に振り込まれる
申請の細かい書き方は、厚生労働省の出生時育児休業給付金の案内(2026年8月1日改訂版)に載っています。
給付金の振り込みは、休み始めてから2〜3か月後になることが一般的です。
その間の家計の不足分をどう埋めるか、夫婦で先に話しておくと慌てずに済みます。
自治体の給付金や手当もあわせて確認
雇用保険の給付金とは別に、市町の手当や給付金もあります。
児童手当は出生後15日以内の申請が基本で、遅れるとさかのぼって受け取れない月が出ます。
妊婦のための支援給付金など、市町ごとに申請の時期が決まっているものもあります。
手当の一覧は /okane/ にまとめています。
給付金で損をしないための注意点
給付金で損をしやすいのは、休む日数が14日に届かない、休業中に働きすぎる、申請期限を過ぎる、の3つです。
どれも事前に日程と手続きを確かめておけば防げます。
14日に1日足りないと上乗せがなくなる
出生後休業支援給付金の13%は、本人が14日以上休むことが条件です。
13日で復帰すると、67%分は出ても上乗せの13%は出ません。
有給休暇を組み合わせて休む場合も、育休として取った日数で数えます。
休む日を決めるときは、育休の日数を数え直してください。
休業中に働くと給付金が減ることがある
産後パパ育休中に働ける日数は、28日休む場合で10日(10日を超えるときは80時間)までが目安です。
働いた日の賃金と給付金の合計が、休む前の賃金の80%を超えると、そのぶん給付金が減ります。
「少しだけなら」と引き受けた仕事で、給付金が思ったより少なくなることがあるので、働く前に会社と確かめてください。
分けて取るときは合計で考える
産後パパ育休は2回に分けて取れますが、給付金の上限は合計28日分です。
たとえば出産直後に7日、退院後に14日のように分けると、合計21日分で計算されます。
分けて取る場合は、2回分をまとめて申請するのが一般的です。
通常の育休に続けて取るとき
産後パパ育休のあとに通常の育休を続けて取ると、通常の育休中は育児休業給付金(休業開始から180日目までは67%、それ以降は50%)が出ます。
2026年8月1日以降、育児休業給付金の上限は67%で月332,454円、50%で月248,100円です。
長く休む場合は、半年を過ぎると支給率が下がることも家計の計画に入れておくと安心です。
受け取れない人もいる
自営業やフリーランスは雇用保険に入っていないため、この給付金の対象外です。
ただし国民年金の加入者には、2026年10月から育児期間中の保険料を免除する仕組みが始まっています。
子が1歳になるまでの最大12か月が対象で、届出が必要です。
詳しくは日本年金機構の国民年金保険料の育児期間の免除と、住んでいる市町の国民年金の窓口で確かめてください。
家計の見通しを立てる
給付金は振り込みまでに時間がかかるので、休業する月の家計を先に見ておくと安心です。
・休業する月の給与がいくら減るか(会社の締め日と支払日で変わる)
・給付金が振り込まれる見込みの月
・その間に出ていく出産・育児の費用
この3つを書き出すと、手元にいくら残しておけばよいかが見えてきます。
制度は変わることがある
給付金の制度や上限額は、法律の改正や毎年8月1日の見直しで変わります。
この記事の金額は2026年11月時点のものです。
休む前には、厚生労働省やハローワークの最新の案内で確かめてください。
途中で退職する予定がある場合は、給付金の対象外になることがあるので、早めにハローワークへ相談してください。
今日できること:自分の賃金日額を出してみる
今日できる一歩は、直近6か月の給与明細を出して、賃金日額を計算してみることです。
総支給額(ボーナスを除く)を足して180で割るだけで、おおよその給付金が見えてきます。
数字が出ると、休む日数を14日にするか28日にするかを、家計とあわせて決めやすくなります。
伊豆で相談できるところ
雇用保険の給付金はハローワーク、出生後の手当や助成は住んでいる市町の窓口が担当です。
伊豆の13市町のうち、お金の手続きに関係する窓口をいくつか紹介します。
沼津市:妊婦のための支援給付(妊婦支援給付金)
1回目は妊娠届出時、2回目は産後の赤ちゃん訪問時に申請します。
相談とセットになった給付です。
沼津市 妊婦のための支援給付
熱海市:あたみっ子出産応援金
市独自の出産応援金です。
妊娠22週から出産日前日までに申請します。
熱海市 あたみっ子出産応援金
伊豆の国市:児童手当
偶数月の15日に支給されます。
窓口はこども家庭センター(大仁庁舎)です。
伊豆の国市 児童手当
河津町:河津町こども家庭センター
妊娠中から子育て期まで、町の母子保健と子育ての相談をまとめて受け付けています。
河津町こども家庭センター
西伊豆町:健康福祉課 健康係
母子健康手帳の交付や妊婦健診など、妊娠・乳幼児の健康の手続きを担当しています。
西伊豆町 妊婦・乳幼児の健康
ほかの市町の窓口は /town/ から、手当や助成の一覧は /okane/ から探せます。
給付金の金額や自分が対象かどうかは、勤務先を担当するハローワークで確かめてください。
よくある質問(FAQ)
産後パパ育休の給付金は手取りで10割になる?
給付金の80%に加えて、税金がかからず社会保険料も免除されるため、手取りで見ると休む前とほぼ同じくらいになる場合があります。
ただし、ぴったり10割になるとは限りません。
産後パパ育休の給付金の上限はいくら?
2026年8月1日以降に休み始めた場合、28日休んだときの上限は出生時育児休業給付金が310,290円、出生後休業支援給付金が60,205円です。
上限は毎年8月1日に見直されます。
給付金はいつ振り込まれる?
申請してから支給が決まった後に振り込まれます。
申請は出生日から8週間を経過した翌日以降なので、休み始めてから2〜3か月後になることが一般的です。
妻が専業主婦でも上乗せの13%はもらえる?
配偶者が雇用保険に入っていない場合などは、配偶者の育休がなくても、本人が14日以上休めば上乗せの対象になります。
詳しい条件はハローワークで確かめてください。
会社から給料が出たら給付金はどうなる?
休業中に会社から賃金が出た場合、その額によって給付金が減ったり、出なかったりします。
賃金と給付金の合計が、休む前の賃金の80%を超える分が減額の目安です。
産後パパ育休を2回に分けたら給付金も2回?
2回に分けて取っても、給付金の対象は合計28日までです。
申請は2回分をまとめて1回で出すのが一般的なので、会社の担当者と時期を確かめてください。
まとめ
産後パパ育休の給付金は、休業開始時賃金日額×日数×67%が基本で、条件を満たすと13%が上乗せされます。
2026年8月1日以降の上限は、28日で合わせて370,495円です。
まずは給与明細から賃金日額を出して、休む日数を家族で話してみてください。
市町の手当は /okane/ から確かめられます。

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