家族の仕事の都合で伊豆に引っ越して半年。
平日の昼間、子どもと2人で家にいると、大人と話したのはスーパーのレジだけ、という日があります。
公園に行っても、すでにできあがった輪に入れない。
「ママ友ができないのは、私に問題があるのかな」と、ふと考えてしまう。
地方への引っ越しのあと、こうした気持ちを抱える人は少なくありません。
結論:地方に引っ越してママ友ができないのは、あなたの性格のせいではなく、知り合うきっかけが少ないことが大きな理由です。
無理に「ママ友」をつくろうとしなくても大丈夫です。
まずは子育て支援センターなど、毎回同じ顔ぶれに会える場所を1つ決めて通うことから始めてみてください。
この記事を書いた人:いずっこ編集部(運営:株式会社峰・静岡県熱海市)。
伊豆13市町の子育て支援センター・相談窓口を公式ページで確かめながら記事にしています。

ママ友ができないのは、地方への引っ越しで「きっかけ」が減るから
地方に引っ越してママ友ができない理由の多くは、出会うきっかけそのものが少ないことです。
もともと地元に住んでいる人は、学校や職場、親同士のつながりがすでにあり、新しく来た人はその輪の外から始めることになります。
伊豆のように、市町によっては子どもの数が少なく、車での移動が中心になる地域もあります。
歩いていてたまたま知り合う機会が、都市部より少なくなりやすいのです。
ママ友ができないのは「人付き合いが苦手だから」とは限りません。
引っ越してすぐは、誰でも知り合いがいないところから始まります。
「ママ友」でなくてもいい
ママ友とは、子どもを通じて知り合った親同士の友達のことです。
ただ、困ったときに頼れる相手は、ママ友に限りません。
子育て支援センターの保育士、保健師、近所の年上の人、同じ時期に引っ越してきたパパ。
こうした人とのゆるいつながりも、子育てを支えてくれます。
「親友のようなママ友」を目指さなくて大丈夫です。
あいさつできる顔見知りが1人増えるだけでも、毎日は少し楽になります。
ひとりで抱えやすい時期だと知っておく
引っ越しのあとは、新しい家の片付け、手続き、病院や園探しなど、することが重なります。
そこに子育てが加わると、気持ちに余裕がなくなるのは自然なことです。
こども家庭庁は、地域子育て相談機関を「利用者にとって敷居が低く、物理的にも近距離に整備されていることを理想」とし、子育て世帯の不安解消の機会を増やすことを目的にしています。
目安は中学校区に1か所です(2026年11月時点。
11月4日に確認)。
国が身近な相談の場を整えているのは、子育て中の親がひとりで抱えやすいことが前提になっているからです。
相談するのは特別なことではありません。
知り合いができやすい場所と、その特徴
地方で人とつながりやすい場所は、毎回同じ人に会える場所です。
一度きりのイベントより、週に1回など定期的に通える場所の方が、顔見知りになりやすいと言われます。
| 場所 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 子育て支援センター | 予約なしで行けることが多い、保育士がいる | まず外に出たい、0〜3歳の子がいる |
| 育児相談・健診 | 同じ月齢の親子が集まる | 同じ時期に生まれた子の親と知り合いたい |
| 児童館・図書館のおはなし会 | 定期的に開かれる | 話すのが苦手でも参加しやすい場所がいい |
| 子育てサークル・親子の会 | 同じ顔ぶれが集まる | 少人数で長く付き合いたい |
| 保育園・幼稚園・こども園 | 毎日の送り迎えで会う | 入園後に地域の情報を知りたい |
地域子育て支援拠点とは、子育て中の親子が気軽に集まって交流したり、子育ての相談をしたりできる場所のことです。
こども家庭庁の地域子育て支援拠点事業として、全国の市町村が実施しています。
伊豆の多くの市町では「子育て支援センター」という名前で開かれています。
子育て支援センターでの過ごし方
初めて行くときは、受付で「最近引っ越してきました」と伝えてみてください。
保育士やスタッフが、施設の使い方や地域の情報を教えてくれることがあります。
最初は子どもを遊ばせて帰るだけでも十分です。
同じ曜日・同じ時間に何回か通うと、自然と顔なじみが増えていきます。
あいさつから始める
いきなり連絡先を交換しようとすると、相手も自分も緊張しがちです。
「こんにちは」「何か月ですか」くらいの短い会話を何回か重ねると、関係が続きやすいと言われます。
話しかけるのが苦手なら、子どもが遊んでいるおもちゃや、同じくらいの月齢をきっかけにすると、会話が始まりやすくなります。
挨拶を続けているうちに、同じ悩みを持つ人と出会えることもあります。
一緒に子どもを遊ばせる時間が増えると、無理に話題を探さなくても、自然と言葉を交わせるようになっていきます。
引っ越してからの時期ごとの動き方
引っ越してすぐに全部をやろうとすると疲れてしまいます。
いずっこ編集部では、伊豆の市町の子育て支援の案内をもとに、時期ごとにできることを次のように整理しました。
あくまで一例なので、自分の生活のペースに合わせて使ってください。
| 時期 | できること | 使える窓口の例 |
|---|---|---|
| 引っ越してすぐ | 転入手続きの窓口で子育ての案内をもらう | 市町の子育て担当、こども家庭センター |
| 1か月目 | 子育て支援センターに1回行ってみる | 各市町の子育て支援センター |
| 2〜3か月目 | 同じ曜日に通う、育児相談や健診で顔見知りをつくる | 支援センター、保健センター |
| 半年ごろ | 親子の会や子育てサークルをのぞいてみる | 児童館、親子の会、サークル |
| 入園後 | 送り迎えで挨拶を続ける | 保育園・幼稚園・こども園 |
「この時期までに友達をつくる」と意識しすぎなくて大丈夫です。
行ける月だけ行く、くらいの気持ちで続けると、生活の中に自然となじんでいきます。
無理をしないための考え方
ママ友付き合いは、無理をしてまで続けるものではありません。
自分の気持ちと生活のペースを大事にして、つながりの濃さを自分で選んで大丈夫です。
| よくある不安 | 考え方の例 |
|---|---|
| グループの輪に入れない | 1対1で話せる人を1人見つける方が楽なこともある |
| 誘いを断ると関係が悪くなりそう | 「今回は都合が悪くて、また誘ってね」で十分 |
| 子ども同士が合わない | 親同士の付き合いと分けて考えてよい |
| 地元の人の話題についていけない | 「引っ越してきたばかりで」と言えば教えてもらえることも |
| SNSで知り合うのが不安 | 公的な場所で会える関係から始めると安心 |
ママ友付き合いがストレスになってしまうと、子育ての支えになるどころか、負担が増えてしまいます。
合わないと感じたら、少し距離をとるのも一つの選択です。
子どもの友達のために、と焦らなくていい
「子どもに友達をつくってあげたいから、親が頑張らないと」と考える人もいます。
けれど、子ども同士の関係は、園や学校に入ると、親とは別に育っていくことが多いものです。
親が無理をして疲れてしまうより、親が笑顔で過ごせることの方が、子どもにとっても安心につながります。
気持ちが沈む日が続くときは
人と話せない日が続くと、気持ちが沈んだり、眠れなくなったりすることもあります。
特に産後1年ほどは、体と気持ちの変化が大きい時期です。
気分の落ち込みが2週間以上続く、何をしても楽しくない、眠れない日が続く、と感じたら、市町の保健師やこども家庭センターに相談してください。
つらいときは医療機関への受診も選択肢です。
相談するときは「引っ越してきて、知り合いがいない」と伝えるだけで大丈夫です。
地域の子育て支援の情報や、同じような立場の人が集まる場所を教えてもらえることもあります。
今日できる一歩
今日できることは、住んでいる市町の子育て支援センターの開いている曜日と時間を調べて、カレンダーに1回だけ予定を入れることです。
行けなかったら、また別の日にすれば大丈夫です。
行く前に、市町の子育てコンシェルジュやこども家庭センターに電話して、「引っ越してきたばかりで、どこに行けばいいか」を聞いてみるのも一つの方法です。
予定を1つ入れる。
行けたら、受付で「引っ越してきました」と言ってみる。
今日はそれだけで十分です。
伊豆で相談できるところ
伊豆の13市町には、親子で行ける子育て支援センターや、引っ越してきた人の相談に乗ってくれる窓口があります。
ここでは市町ごとにいくつか紹介します(2026年11月時点。
11月4日に各市町の公式ページで確認)。

沼津市:沼津っ子ふれあいセンター「ぽっぽ」
0歳から小学生までが対象で、利用料は無料、予約不要で出入り自由です。
子育てコンシェルジュが常駐しているので、引っ越してきたばかりの人の相談先にもなります。
沼津っ子ふれあいセンター「ぽっぽ」
三島市:子育てコンシェルジュ
子育ての困りごとや、地域の子育て支援の使い方を相談できます。
予約優先で、本町子育て支援センターや保健センターなどでの出張相談もあります。
三島市 子育てコンシェルジュ
伊豆市:ママたちの居場所(施設の無料貸出)
妊婦さんや小学校入学前までの子がいる人の子育てグループに、施設を無料で貸し出しています。
事前に子育てグループの登録が必要です。
伊豆市 ママたちの居場所
東伊豆町:ASOBO「あそびの会」
保健福祉センターで毎月1回開かれている親子の会です。
日程は町の年間予定表で確認できます。
東伊豆町 ASOBO「あそびの会」
松崎町:児童館(育児グループ)
町内の0歳から未就園の子と保護者を対象に、月1回(8月を除く)午前10時から11時30分まで開かれています。
日時は前月の児童館だよりで案内されます。
松崎町 児童館(育児グループ)
西伊豆町:地域子育て支援センター「たんぽぽ」
町内の未就園児と保護者、里帰り中の子が利用できます。
平日の午前・午後のほか、第2・第4土曜日の午前も開いています(土曜は予約制)。
西伊豆町 地域子育て支援センター(PDF)
ほかの市町の支援センターは市町ごとの一覧(/town/)から、相談窓口は子育ての相談先まとめ(/soudan/)から探せます。
雨の日に親子で行ける場所は雨の日(/ame/)にまとめています。
よくある質問(FAQ)
ママ友がいないと、子どもに影響はありますか?
ママ友がいないことだけで、子どもの育ちに問題が出るわけではありません。
子ども同士の関係は、園や学校で親とは別に育っていくことが多いものです。
困ったときに相談できる相手が、支援センターの保育士や保健師でも大丈夫です。
子育て支援センターには、ひとりで行っても浮きませんか?
多くの人がひとりで子どもを連れて来ています。
初めての人も多いので、受付で「初めてです」と伝えれば、使い方を教えてもらえます。
幼稚園や保育園に入ればママ友はできますか?
送り迎えや行事で顔を合わせる機会が増えるので、知り合いはできやすくなります。
ただ、仕事をしている人が多い園では、話す時間が短いこともあります。
無理に関係を深めようとせず、あいさつから始めて大丈夫です。
パパだけが地域に知り合いがいない場合も使えますか?
子育て支援センターや育児相談は、ママだけでなくパパも利用できます。
平日に行けない場合は、土曜日に開いている施設や、休日のイベントを探してみてください。
開いている日は市町や施設によって違うため、各ページで確かめてください。
地元の人ばかりで話に入りにくいときは?
地元の人同士は、学校や親戚のつながりで話が進むこともあります。
「引っ越してきたばかりで、おすすめの公園はありますか」など、地域のことを聞く形で話しかけると、会話のきっかけになりやすいと言われます。
引っ越してきたことを、どこに伝えればいいですか?
転入の手続きのときに、市町の子育て担当の窓口で「子育ての情報がほしい」と伝えると、支援センターや健診の案内をもらえることがあります。
市町によっては、子育てコンシェルジュやこども家庭センターが相談に乗っています。
まとめ:つながりは「1か所に通う」ことから
地方に引っ越してママ友ができないのは、多くの場合、知り合うきっかけが少ないからです。
無理にママ友をつくらなくても、支援センターの保育士や保健師、あいさつできる顔見知りが、子育ての支えになります。
伊豆の各市町には、予約なしで行ける子育て支援センターや、引っ越してきた人の相談に乗る窓口があります。
まずは1か所、同じ曜日に通ってみることから始めてください。
気持ちのつらさが続くときは、ひとりで抱えず、市町の保健師や医療機関に相談してください。

コメント